チームビルディングやコミュニケーション強化にも活用?「ピックルボール」
コンサルタントのつぶやき本コラムをお読みの皆さんは、「ピックルボール」というスポーツをご存じでしょうか。1960年代に生まれ、コロナ禍の時期に、米国を中心に競技人口が急拡大している人気ラケットスポーツです。
米国の競技人口1,000万人、体験した人口5,000万人と言われ、2021年からはメジャーリーグも始まりました。日経電子版にも「米国でピックルボール旋風 簡単・楽しい・おしゃれ!」という記事が掲載されています。
日本にも数年前に上陸し、競技人口もジワリと増え続け、今では全国各地にピックルボール愛好者が1万人いると言われます。
バドミントンと同じくらいの広さのコートで、「パドル」というテニスラケットより二回りほど小さな道具を使い、専用のプラスチックボールを打ちます。特徴的なルールはありますが、おおまかにはテニスと似ていて、相手コート内にボールを入れていきます。ボールが相手のコートから外れるか、ネットを越さなかった場合、相手に得点が入ります。
テニスよりもコートのサイズが小さく、使用するパドルやボールも比較的軽いので、激しい体力を使わず、老若男女が一緒にプレーすることが可能です。初心者でも30分プレーすれば基本スキルが身につき、経験者と試合ができるほどになります。
オフサイトに最適で、実際に米国ではピックルボールがビジネス交流の場としても使われているようです。ビル・ゲイツはピックルボール愛好家として知られ、イーロン・マスクやジェフ・ベゾスもピックルボールをプレーした経験があるそうです。今年米国で開催されたグローバルHRカンファレンス「ATD」や「SHRM」でも、会場内にピックルボールのコートが設置され、参加者の交流の場に使われたと聞きました。
スポーツを通してコミュニケーションをとると、普段の仕事の場では見ることのできない相手の一面を見ることができます。ダブルスが主流のピックルボールでは、プレー中の自己開示の促進や、相手が感じていることや思っていることの理解が生まれ、信頼関係の構築にも一役買うことでしょう。
老若男女が一緒に楽しめるピックルボール。社内の部門の壁を越えた交流や、チーム内の心理的安全性の向上のためにも、ピックルボールを利用してみては?
(山本悠平)